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ロード・オブ・クエスト ドラゴンとユニコーンの剣

原題は'Your Highness'。現在のハリウッドコメディ映画には欠かせない名脇役ダニー・マクブライドが、ジェームズ・フランコナタリー・ポートマンズーイー・デシャネルといったトップスターを従えて主演したファンタジーアドベンチャーコメディです。更にジャスティン・セロートビー・ジョーンズ、ダミアン・ルイスチャールズ・ダンスと、その他のキャストも超充実。監督は「スモーキング・ハイ」のデヴィッド・ゴードン・グリーンです。

ハンサムで聡明、勇猛果敢と非の打ち所が無い兄ファビアスに比べて、何の取り得も無い弟王子サディアス。とは言え、仲の良い二人だったが、サディアスは出来の良い兄に猛烈に嫉妬、自暴自棄な生活を送る始末。今日もファビアスが怪物退治に成功。しかも捕われの身だった姫を助け、彼女と結婚する事になる。ところが祝言の夜、悪の魔術師リザーが城を襲い、姫を奪ってしまった! 父王は、サディアスにも兄と共に姫を救う旅に出ろと命令して…。

まず言っておくと、お姫さま役はナタ子さんじゃなくてズーイーの方でした。ナタ子は旅の途中で出逢ってパーティに加わる女戦士!

お話は、冒険の旅を進めるうちに、裏切りや出逢いを経験し、ダラけ切っていたボンクラ主人公が成長していく様を描くというパターンどおりの展開。そこに、現代的なハッパ吸い捲りとか中学生レベルの下ネタギャグ、あるいはどうかと思うくらいの男同士のベタベタイチャイチャぶりを交えながら…という、舞台が中世風ファンタジー世界に変わっただけで、基本的に「スモーキング・ハイ」と大して変わらないストーリー。話のポイントになるのも兄の結婚式の付添い人、いわゆるベストマン*1になるならないだったり。

で、ですね。この映画、アメリカではあまり評判がよろしくなかったようですが、それも納得…という印象でした。端的に言うと、前述した今の映画らしい部分とファンタジー的世界観が上手く融合出来てない。だから、全体がスイングしないままダラダラ進み続けてしまい、どうにも盛り上がり切れない感じに。

かと言って、ファンタジー映画としてすごく良く出来てるワケでもないし。サイクロプスや五首竜のCG、ミノタウロスの着ぐるみやその他の美術なんかは、ヘタなファンタジー映画よりよほどお金が掛けられて作られてはいるんですが。

あと、一番肝心な主人公と兄王子の成長も、上手く描けてない気はしました。だから、クライマックスは映像やアクション(ナタ子の大暴れ!)を見る分には盛り上がるんだけど、それが凄く唐突に見えちゃう。

もちろん面白いシーン、笑えるギャグもあるから、ダラっと見る分には全然イケるとは思います。世間知らずの処女姫を演じるズーイーのおマヌケ演技は可愛いし。ただ期待が大きかったからなぁ…。

*1:ベストマンについては「40男のバージンロード」に詳しい。