レッド・バレッツ

原題は'Cat Run'。パズ・ヴェガ主演のサスペンスアクションです。共演はジャネット・マクティア、クリストファー・マクドナルド、スコット・ミシュロウィックと渋め。監督は「ブラッド・パラダイス」のジョン・ストックウェルです。

モンテネグロ。武器商人が多くのコールガールを集めて開催したパーティで、大物らしき人物がそのうちの一人を殺すのを目撃した高級娼婦のカタリーナ。証拠となる防犯カメラの映像を持って逃げ出した彼女を、何者かがしつこく追跡する。何と大物の正体は来訪中の米国務長官だった!

この後は、逃走するヒロイン + 偶然彼女に関わり事件に巻き込まれてしまった自称私立探偵のアメリカ人の青年コンビ + 組織が雇った情け容赦無い凄腕の元女スパイによる、ヨーロッパ全土を股に掛けた追っかけっこが続く展開。

冒頭のシーンからヨーロッパ美女たちのオッパイがいっぱいだし、ヨーロッパの風景は綺麗だし、派手なアクションは連続するしで、実に自分好みな作品! のはずなんですが…。

その冒頭のパーティシーン。何故かここの時系列をグチャグチャに見せるトコから始まって、前半は何かとエフェクトを掛け捲ったガチャガチャ演出が多用されてもううんざり。他にもお遊び要素がたんまりある分、ちょっとコレはうるさ過ぎ、お話が中々スーっと入って来ませんでした。こういうのはシンプルで良いと思うんだけどなぁ。

ただし、ヒロインたちを追い掛ける、ジャネット・マクティア演じる元女スパイのキャラが強烈! 関係者には凄惨な拷問で痛めつけ、銃はバンバン、ナイフで腕をちょん切っちゃう! 全体のムードがコミカルなだけに、彼女のバイオレンスぶりは正直浮いてもいるんですが、とりあえずは見ていて面白かったです。

こんな感じで、良いトコと悪いトコがはっきりしてる、何とも不思議な珍品でした。

※EDはコレのよく知らん人によるカバー

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