ブロークン 明日死ぬ男

原題は'A Broken Life'。トム・サイズモア主演のサスペンスドラマです。共演は「サーフ・アカデミー 恋のマヒマヒ・ダンシング」のコリー・セヴィエール。更にヴィング・レイムス、ソウル・ルビネックが登場してます。スタッフは知らない人たちですが、どうやら「THE ROOM」「ハプニング・ゼロ 人間消失」のベルギー人監督、ジル・ダオストの'Last Night on Earth'というデビュー作をリメイクしたもののよう。

自殺を決意した中年男マックスは、唯一の友人で映画監督志望の青年バッドを呼び出し、自分の最後の一日を撮影するよう強要する。それを渋々了承したバッド。マックスは拳銃を、バッドはビデオカメラを抱えて街に飛び出したのだが…。

ジャケ写は大爆発! みたいな事になってますが、一応そういうシーンもある事はあるものの、基本的にはイッてしまった中年男が喚きながら街を練り歩くというドラマ色の方が強い作品でした。

その道中では、不良やヤクの売人、嫌味な上司に喧嘩を売ったかと思えば、良い事をしてみたり。そして意外な秘密まで…という、良く言えば「素晴らしき哉、人生!」的な贖罪のドラマ。

ほぼ全編に渡って、あのサイズモアが熱弁を振るうという構成で、ぶっちゃけ面白いかと言われたら…という出来なのですが、最近彼が出演してるどうでもいいようなC級アクション映画に比べれば、ファンにとっては見どころのある作品かも知れません。

※'Last Night on Earth'の予告編