蛾人間モスマン

蛾人間モスマン [DVD]
12/2リリース アットエンタテインメント
 原題も'Mothman'。当たり前ですが、米国産U.M.A.のモスマンを題材にしたモンスターホラーです。主演は「グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー」のジュエル・ステイト。ただ監督がまたしてもシェルドン・ウィルソン…。
ポイントプレザント。高校を卒業した夏、森の中の湖でキャンプをしていた若者たち。だがハメをはずし過ぎ、仲間の一人を溺死させてしまう。それから十年後、それ以来故郷を離れ、今は新聞記者になっていたキャサリンに、ポイントプレザント“名物”のモスマンの取材命令が下る。だが、久々に再会したかつての仲間たちが次々に惨殺されていって…。
出だしの雰囲気は「ラストサマー」に代表される、一時期流行った“都市伝説”系スリラーにそっくり。そこに殺人鬼ならぬモスマンが現れて…というのがミソの作品なんですが…。
もうね、コレも主役のモスマンを出すのが早過ぎ! もう少しチラッチラッと泳がせろよ!! ちょっとはミスリードさせてくれよぉ…と言いたい気分。しかも出てくるモスマンのデザインがカッコ悪いのなんの。まぁ、蛾のお化けをカッコ良く出来るデザイナーも中々いないとは思いますが。
で、今回登場するモスマンは先住民の呪い説。それはいいんですが、何故か鏡的なものがあればどこにでも出現出来るという、モンスターというより妖怪みたいな設定。まぁそれもいいん…、いや全然良くなくて、この設定のせいで最終的な撃退法無いじゃん!! みたいな事になっちゃってる…。クライマックスのモスマン祭にやって来た観光客大虐殺! ってな絵は結構いいだけに、勿体無かったなぁ。
そんな感じで、これまたいかにもこの監督の作品らしい、雑な作りで盛り上がり切れない凡作でした。

※“モスマン”映画の代表作
蛾人間モスマン [DVD]

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