チョコレート・ソルジャー
RAGING PHOENIX Trailer with English Subtitle
英題は'Raging Phoenix'。「チョコレート・ファイター」の美少女アクションスター、ジージャー・ヤーニン主演のタイ製アクション映画です。昨年の大阪アジアン映画祭では「ジージャー:頑固に、美しく、猛々しく」というタイトルで上映された2009年製作の作品。共演はスタント兼任の俳優さんがほとんど。
また恋人に浮気され、バンドまでクビになってしまったデウ。そんな彼女が見知らぬ一団に誘拐されかけたものの、寸でのところでサニムという男に助けられる。サニムとその仲間たちが、女性ばかりを狙う誘拐団を追い、戦っていた事を知ったデウは、彼らの仲間に入り、酔拳の習得を始めて…。
「チョコレート・ファイター」に圧倒されて以来、ずっと観たかった作品。何故劇場公開はおろか、DVD化もされないんだろうと不思議に思っていたんですが、うーん、観たらちょっと納得してしまいました…。そう、つまりは微妙な出来の作品…。
簡単に言えば「チョコレート・ファイター」のような本格派ではなく、むしろジージャーの魅力に主眼を置いたアイドルアクション映画といったノリ。でも、実際には「チョコレート・ファイター」ほどには彼女を魅力的に見せられていないような…。だって、冒頭、グラサン姿の女ドラマーに扮したジージャーはまるで“ふられ気分でRock'n' Roll”な見た目で可愛くなーい!!
アクションシーンも同様。もちろん、随所でジージャーの身体能力の高さを窺い知る事は出来ます。決めポーズの美しさとかね。アクション自体も、現代風というかヒップホップダンス風にアレンジされた酔拳とか、ジャンピングホッパーを履いた敵軍(その名もジャガー団!!)、吊り橋を舞台にしたクライマックス等々、アイディアは悪くない。でも撮り方がイマイチなせいで、そのほとんどがカッコ良く見せられてない。大体、終盤になればなるほど、酔拳が関係無くなっちゃうし!
そして、これが一番気になったんですが、とにかく全体的に無駄なシーンが多過ぎて、結果尺が長過ぎ! おかげで展開がノロく感じられて、アクション映画なのにイライラしちゃう。素人判断でも楽々三十分はカット出来ると思いました。
要するにジージャーの持ち腐れといった感じの凡作でした。これを観て、プラッチャヤー・ピンゲーオってのはやっぱスゴい監督なんだなと再認識しました。
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