ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー
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原題は'My Soul to Take'。ウェス・クレイヴンの監督・脚本で贈る、彼十八番の青春スラッシャーホラーです。主演は「ミッションX」「美少女探偵ナンシー・ドリュー」の子役出身俳優、マックス・シエリオット。
多重人格の連続殺人鬼、通称“リバートン・リッパー”が銃撃戦の末に逮捕される。だが救急車での搬送中に事故に遭い、彼は森の中で消えてしまった…。それからちょうど十六年後、あの日に生まれた七人の子供たちが成長。リッパーのそれぞれの人格を受け継いだ“リバートン・セブン”と呼ばれていたのだが、次々に殺されていって…。
まずプロローグ。映画のクライマックスでも良いような、殺人鬼の壮絶な断末魔を描きながら、その後の現代編への伏線を適度に張り巡らしていく見事さは、さすがはクレイヴンといったところ。
そしてその現代編。パターンどおり*1とは言え、メインの登場人物である七人の少年少女 + 1、それぞれの個性を一瞬で観客に掴ませる技量はスゴい、んですが…。肝心の本編が正直微妙…。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、色んな要素の詰め込み過ぎという印象。それを整理する(出来てないと思いますが…)のに精一杯で、肝心な殺害シーンがあっさり風味の迫力不足に。特に、真犯人像をボヤかすためなのは判るけど、殺害が起きてるのにやたらと登場人物が画面から出たり消えたりしちゃうのが、緊張感を削ぐ結果に。面白い設定も多いだけに、もっとシンプルな構成にすればその辺もより活きて、面白くなった気がするなぁ。
オチもまぁ判るけどさぁ…って感じ。これを見ると「スクリーム4」の出来に不安を覚えてしまいますが、あっちはケヴィン・ウィリアムソンがシナリオを書いてるから大丈夫! と信じたいです。
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*1:ナイーブな主人公、ちょいお調子者の親友、ジョッグス、美少女、オカルト少女、黒人、アジア系、そして不良娘。