ザ・スナイパー - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

5/3リリースアルバトロス

原題は'The Matador'。2005年にミラマックスが製作していた、ピアース・ブロスナン、グレッグ・キニア主演のクライムドラマです。共演はホープ・デイヴィス、アダム・スコット、フィリップ・ベイカー・ホール、ディラン・ベイカー。監督・脚本は本作の後に「ハンティング・パーティ」を撮ったリチャード・シェパードです。

出張先のメキシコで気のいい男ジュリアンと知り合った平凡な中年男ダニー。すっかり意気投合し、闘牛場にまで連れ立って行く二人。だがジュリアンの正体は、世界を股に掛ける法人専門のプロの暗殺者だった!

最初にお断り。ジャケはバリバリのアクション風ですが、実際はコレ、コメディでした! 何しろオープニングを飾るナンバーがThe Jamの"Town Called Malice"という軽快さ!!

Town Called Malice

ザ・ジャム
ロック
¥250

provided courtesy of iTunes

お話は、冗談半分で殺しの手口を教えて貰ったダニー。しかし仕事を手伝えと言われてビビってしまい、そのまま別れ別れに。それから半年後…、という流れ。

そしてある事をきっかけに二人は再会して…という感じなのですが、そこに到る過程、心の動きなんてのも、さして時間を掛けずに手際良く撮っているし、設定も上手い。だから、観てるこちらも納得出来る、中々の良作でした。もちろん、主演二人の芸達者ぶりもイイ効果を挙げています(パンイチでホテルを歩いてもカッコ良いブロスナン!!)。

ブロスナンの仕事のBGMが007風になるのはベタですが、お洒落なカットも多々。ボンド俳優ブロスナンは当然として、何故かキニアとデイヴィスの“夫婦の営み”シーンもちょこちょこ挿入したりと、妙にエッチな演出もあったりして。

アクションを期待するとアレ? って事になるでしょうが、大人向けの娯楽映画を見たい方なら結構満足出来る作品だと思います。