フラッシュバック・キラー


4/22レンタルリリース 角川書店

原題は'Zyzzyx Rd'。米本国では2006年に劇場公開された、ブレイク直前のキャサリン・ハイグルが主演していたスリラー映画です。共演は鬼軍曹俳優トム・サイズモア。監督のジョン・ペニーは「バタリアンリターンズ」等の脚本を担当していた人で、これが初監督作。

車を飛ばし、砂漠の真ん中に着いた中年男のグラントと娼婦のマリッサ。トランクに積んでいた死体をそこに埋めようとしたのだが、肝心の死体が消えていて…。

“死体”は場末のモーテルでイイ事しようとしていた所に乗り込んできた娼婦の恋人(サイズモア)。だが彼は生きていた? この後は、フラッシュバックの形で主人公の回想を織り込みながら、砂漠を舞台にした三人の駆け引き、戦いを描く、脚本家の作品らしく絵よりもお話で見せるタイプの作品でした。ちょっとしたオカルト風味もアリ。

で、出来はというと、話自体はそれなりに考えてあるものの、正直そこまでユニークなモノではない。演出もちょっと凡庸で、余りスリルは味わえず。ハイグル、サイズモアはもちろん、中年男に扮した余り聞いた事のないレオ・グリロというオッサンも雰囲気が悪くないから、最後まで見られはするんですが。

それと、メーカーはセクシー系で売りたいようですが、娼婦役といってもハイグルはブラパン姿止まり。ヌードは無し! だからそういう期待を持って見ると、もっとガッカリするかも、な凡作でした。

バタリアン・リターンズ [DVD]

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