レッド・コマンダー

レッド・コマンダー [DVD]

レッド・コマンダー [DVD]

原題は'Command Performance'。「ザ・リベンジャー」に続く、ドルフ・ラングレン監督・主演作です。脚本はラングレンと「ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星」のスティーヴ・ラッショウの共同執筆。

ロシア大統領主催のコンサートが始まる。ところが謎のテロ集団が会場を占拠、大統領一家や米国大使、ゲストのアメリカ人スター歌手を人質にして立て籠もってしまう。コンサートに出演していたバンドのドラマー、ジョーは、危うく難を逃れた警備責任者と共に人質奪還に挑む!

という訳で、一目瞭然、ラングレン版「ダイ・ハード」「沈黙の戦艦」パターンのアクション篇でした。テロリストには真の目的が!? という辺りも含めてパターン通りの展開です。

しかし、いきなり会場にバイクで乗りつけ、上半身裸でドラムを叩くラングレンというオープニングはかなり強烈! 更にそのムキムキのボディに、ブリちゃんをモデルにしたヒロインはいきなりヌレヌレ、ラングレンにモーション掛け捲り! という、おいおい自分の監督作で何調子のイイ事やってんだよッ!(ニンマリ、というオモロい流れにまで!

で、最初にパターン通りと書きましたが、逆に言えば下手に変な事をしなければB級アクションとしてはそれなりに面白くはなる、はずだったんだけど…。

残念な事に本作の場合、脚本が相当に雑。ラングレンと相棒以外にも自由に動けるヤツが結構いたり、終盤のオモロ要素になりそうだったラングレンの設定を早々に捨てちゃったり。

あと、ラングレン自身に自信が無いのか、アクションをきっちり見せるような演出が少なかったのも残念な点です。

まぁ、それでもボケっと見るくらいなら…程度にはなってるかな。大統領の娘を演じる二人の子役も可愛かったし。