タワーリング・バトルフィールド

タワーリング・バトルフィールド [DVD]

タワーリング・バトルフィールド [DVD]

原題は'The Tower'。よく知らないヒトたち(ミシガン在住?)が作ったホラー映画です。

“廃墟のはずのビルに明かりが灯った。今から調べに行く…。”という留守電を残して消えた男。妹は兄を探す為、彼の後を追うが…。

ジャケはパニック映画風ですが、実際はタワーの中に地獄というか闇の世界があった!? みたいな話。と言うか、正直言うと、このメーカーがよく買い付けてくる、話のよく判らない独り善がりな電波系低予算映画でした。

何がダメって話の導入部からいきなり判り辛い。更にタワーの中も外も同じテイスト、どちらもおどろおどろしい雰囲気で見せてるもんだから、中に入ってからの衝撃! みたいなのが薄れてしまってる。

実は、低予算映画にしては構図や編集が割りにしっかりしていて、映像自体は悪くないんですよ。タワーの中にはゾンビというか悪鬼みたいなのが蠢いていて、結構なグロ描写が続いたりするし。そんなホラー映画好きが食いつきそうな美味しいエサがあるのに、序盤から電波ユンユンなモンだから、そこまでたどりつけないヒトが続出するのは必至っていう。

ヒロインも、全くの無名だし、それほど美人でもないんだけど、結構男好きする顔 & 全編タンクトップ姿で頑張っているだけに勿体無い。

おそらくは第三者のマトモな脚本を得ればバケる可能性がある製作チームだと思うんですが、こういうのを撮るヒトたちって、身内だけで固まって聞く耳を持たないんだろうなぁ。

IMDbで今日現在9.9点という高評価なのも、おそらくは身内の仕業なんじゃないでしょうか。