ごくつま刑事
12/25レンタルリリース GPミュージアムソフト
香川まさひと、和気一作原作の同名コミックが、何と松本莉緒主演で映画化! 共演も中村橋之助、螢雪二朗、真木蔵人、加藤慶佑、袴田吉彦、村野武範という、このメーカーの作品とは思えぬ豪華版! 監督は「溝鼠vs.毒蟲」の横井健司です。
麻薬ルート解明の為、組織に潜入していた捜査官が惨殺! 後任の人選を進める警視総監直轄警視庁総務部統計課特別室室長・天神は、高級クラブ・京桜のママにして服役中の黒不二組若頭・京極の妻であるさくらに目をつけ、夫の減刑を餌にスカウトするのだった。特別捜査官となった桜は、早速麻薬組織の監視を始めるのだが、そこに意外な人物が絡んできて…。
まず本編の感想に入る前に、冒頭の捜査官惨殺シーンについて。これがもう、この映画を見る誰が得するんだよッ!? という血みどろっぷり!! これだけである意味掴みはOK。
で、中身の方ですが、前述の通りの、いかにもゴラクらしい荒唐無稽な設定とストーリー展開! ぶっちゃければ極妻版『スケバン刑事』って事なんでしょう(橋之助演じる天神は神恭一郎と暗闇警視が合体したようなキャラ)。例のヨーヨーみたいな、改造ケータイという秘密兵器も飛び出すし。
そして出来上がった本作も、あの松本莉緒と真木蔵人が夫婦役というだけで奇跡! だし、橋之助も含めて何でこんなのに出てんだよ?! というなぜ?の嵐状態!!
とはいえ、原作の巨乳キャラとはちょっと違いますが、松本莉緒のあの美貌によって、人妻なのに周囲の男どもがチヤホヤするのも、その結果真相にたどり着いてしまうのにも説得力が生まれている。極妻らしい啖呵やアクションシーンも結構健闘してると思うなぁ。
お話の方も、単純な話じゃなくて、ベテラン刑事とその娘(恒吉梨絵)と恋人の関係が事件に絡んでいって…とひと捻り加えられていて面白かった。当然横井健司の演出力もあって、名ばかりの劇場公開作の多いこのメーカーにしては、予想以上に映画っぽい出来になってました。
一応今回はニューヒロイン誕生の"ビギンズ"といった感じ。松本莉緒続投なんて高望みはしないから、原作通りの巨乳系を起用しての続編を期待したいところです。
ところで、「神威 -カムイ- ギャング・オブ・ライフ」、昨夜の「相棒」、そして本作と、一週間で三回も螢雪二朗の顔を見てしまった。それも全部ベテラン刑事役! 彼が刑事だと、いつガメラが襲ってくるかとビクビクしてしまいます(w。
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