ブレイキング・ポイント
原題は'Winged Creatures'(別題'Fragments')。「DOWN UNDER BOYS」のオーストラリア人監督、ローワン・ウッズによる群像ドラマです。キャストが豪華で、ケイト・ベッキンセール、ガイ・ピアース、フォレスト・ウィテカー、ダコタ・ファニング、ジョシュ・ハッチャーソン、ジェニファー・ハドソン、ジーン・トリプルホーン、ジャッキー・アール・ヘイリーといった面子が登場。更に脇役でよく見る顔もちらほら。
あるレストランに銃を持った男が乱入。客を殺し、自らも撃って自殺してしまう…。
要するに、事件に遭遇した人々が負った心の傷と再生、彼らの家族のとまどいみたいなのを描いた、群像劇としては典型的な作りでした。
メーカーとしてはサスペンスとして売りたいようだけど、その手の要素はほとんど無し。事件の真相なんてのも描かれないし。
で、各登場人物のお話ですが、こちらもそれほどドラマチックな事は起きない。しかも、全員が地に足がついてないというか、深み、リアリティに欠けていて、見ていて途中で飽きてしまいました。それぞれのドラマが絡み合って…という作りでも無いし。
強いて言えば、被弾したものの奇跡的に助かったウィテカーのパートがちょっと面白かったでしょうか。それでもウィテカーを起用してるんだからコレくらいは…としか思えず、意外には感じられなかったです。良い役者過ぎるのも、時にはマイナスになるもんですね。
あとダコタんですが、最愛の父親を事件で亡くして以来、突然信仰に目覚めてしまう少女役。これは、あの人間離れした彼女の可愛さが活かされていて、ちょっと良かったかな。
結論から言えば凡作。キャストのファンなら、程度の作品でした。
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