ダウト 偽りの代償
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※予告編
原題は'Beyond a Reasonable Doubt'。フリッツ・ラング、最後のハリウッド映画となった「条理ある疑いの彼方に」を、監督・脚本・撮影/ピーター・ハイアムズ、主演/マイケル・ダグラスの「密殺集団」コンビでリメイクしたサスペンスドラマです。実質的主役は「ゾンビ・ホスピタル」のジェシー・メトカーフと「パニック・エレベーター」のアンバー・タンブリン。ジョエル・ムーア、オーランド・ジョーンズも出演してます。
連戦連勝の検事ハンターが、証拠を捏造して有罪を勝ち取っているというネタを掴んだテレビ局の記者CJ。ハンターを徹底的に追い込む為、CJはある殺人事件の容疑者に自らなり、裁判の過程でハンターの不正を暴く計画を立てるのだった。計画通りにハンターが担当検事となり、CJが捏造した“物証”を提示していく。そしていよいよ真相を明らかにしようとした矢先、“物証”を得た記録が消え、全てを知るCJの同僚まで消されてしまい…。
ラジオ塔がビカビカするRKOのロゴで、まずひと盛り上がり。そしてデヴィッド・シャイアによるカッコ良いスコアで更に、という快調なオープニング。その後は、ちょっと今の映画としてはゆったり目? な気はするものの、ハイアムズの的確な演出によって中々に楽しませます。中盤、ハイアムズ映画お約束のカーチェイスもあるし。
ところが、それ(上記したあらすじのトコまで)が終ってからは…。全体にツメが甘いというか、法廷サスペンスにしてはヌケてる感が多々。終盤の展開に大きく関わるので具体的には書きませんが、ちょっと考えたらアレ? という所が色々あって、正直拍子抜けしてしまいました。
まぁ劇場未公開映画だし、二時間ドラマ感覚で見たらそれなりには楽しめる出来ではあります。ただ、かつてあれだけの傑作を生み出していた職人ハイアムズの作品だと思うとねぇ…。うーん、淋しい気持ちになってしまいました。
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