戦場の黙示録

戦場の黙示録 [DVD]
10/6リリース ニューセレクト

原題は'Tobruk'。第二次世界大戦北アフリカ戦線に参加したチェコスロバキア義勇軍の姿を描いた、チェコ・スロバキア合作による戦争映画です。監督、キャスト共に日本では馴染みの無いヒトたち。

1941年、北アフリカ戦線に参加していたチェコスロバキア義勇軍。新兵のポスピカルとリーバーマンはエジプトでの訓練を終えると、最前線であるトブルクへ派兵されて…。

トブルク戦線といえば当然ロンメル。しかし本作は、そんな戦場の主役とは一切関係の無い、それも義勇軍という連合軍の中でもミソッカス扱いの、末端中の末端の兵士たちの苦闘だけを描いた作品でした。

その為、アクション映画的なスカッとする演出はほとんど無いんですが、かといって地味ってワケでもない。吹き上がる爆炎! 飛び散る肉片! と、戦闘シーンの迫力は今の戦争映画の基準に悠々到達。ここが映画としては一番の見せ場と言って良いでしょう。

一方で、ナチスと戦うべく義勇軍に参加した者たちのはずなのに、そこでもユダヤ人差別が罷り通っていたりと、ドラマ面のシリアスさ、リアルさもある。

そんな感じで、かなり見応えのある作品でした。特に戦争映画ファンは押さえて置くべきかと思います。

戦場の黙示録 [DVD]

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