バトルハッスル - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

「柔術」に続く、倉田保昭の企画・出演、倉田プロ制作によるアクションVシネマです。スタッフ、キャスト共に「柔術」とほとんど一緒。メジャーな出演者は倉田師父以外だと市川勇くらいかな。

ダメ人間やはみだし者ばかりが集まるオンボロアパート、ハウス・カリフォルニア。そんな場所に不釣合いな好青年、栄太が引越してくる。実は栄太の正体は、このアパートのオーナーでもある大金持ち、金治郎から差し向けられた彼の孫だったのだ。しかもこのアパートには栄太も知らない出生の謎が隠されていた!? その一方で、アパートの住民には立ち退き命令が出されていて…。

まぁ邦題からしてバレバレですが、要するに「カンフーハッスル」にインスパイヤされたアクションコメディでした。

で、コメディとして見ると正直ツラい…。だって、見てるだけで笑えるようなハナのあるヒト、芸達者みたいなレベルの役者がほとんどいないんだもの。辛うじてそこに達してるのは、管理人(つまり「カンフーハッスル」でのユン・ワーポジション)役の市川勇と、ヒトラーみたいなチョビ髭をつけた倉田師父くらいなものだから…。

しかしながら、アクションシーンはさすがに見どころ十分。ホンモノのせまくて汚いボロアパートを舞台に、体を張ったスタントアクションが大展開! ワイヤーワークやCGなんかも頑張ってヤッてます!

でも、この設定なら倉田師父永遠の好敵手(と書いて友と読む)ブルース・リャンを無理矢理にでも呼んで欲しかった。実際、ラスボスは「カンフーハッスル」でリャンが演ってた火雲邪神クリソツなキャラだったし。代わり(?)に演じてた中村浩二は健闘してましたが…。だってさぁ、ラストバトルのシチュエーションが…。ホント勿体無いなぁ。

そんな感じで、倉田師父を愛する心にドラゴンを持ったヒトだけは必見という事で。ストレートなハードアクションを御所望の方は二月にリリースされた「柔術」をどうぞ。