アイス・ツイスター

9/3リリース プライムウェーブ・ネクシード

原題も'Ice Twisters'。加・米合作によるディザスターパニックです。主演は「デスパレートな妻たち」のマーク・モーゼスと「フィアー・フロム・デプス」のカミール・サリヴァン。監督は「ツイスター2008」のスティーヴン・R・モンローです。

米政府主導による天候制御プロジェクトの実験が開始されるが、予想外の場所で次々に猛烈な嵐が発生してしまう。原因究明に奔走する責任者である女性科学者ジョアンは、たまたま災害現場近くでサイン会を開いていた旧知のSF作家チャーリーと再会して…。

まぁ、この監督の過去の作品を見てたら自ずと察しがつくんですが、いかにもカナダ製TVムービーらしい出来でした。最初の嵐こそ車や人を吹き飛ばして…という派手な絵が展開するものの、その後はカナダのだだっ広くて人もまばらなド田舎が舞台なもんで、いくら嵐が発生しても全く緊迫感が無い。予算の都合か、映像もただCGで雲がモクモクって沸いたりグルグル回ったりするだけだし。

更に緊迫感を削いでるのが、科学的な根拠はともかく、嵐の原因がかなり早い段階から判っちゃう事。要するにお話の面でのスリルってのが無いんですよ。絵的に期待出来ないのはスタッフの方がより判ってただろうに、何故こんな構成にしたのか不思議です。

登場人物にしても良いモン、悪いモン、両方共にパッとしない。とにかく全ての要素がイラつかせるほどヒドくはないけど、逆に面白味も薄いという正真正銘の凡作でした。

アイス・ツイスター [DVD]