JIGSAW 第10ゲーム


9/3リリース ニューセレクト

原題は'Kill Theory'。世界中のホラー/スリラー映画を勝手に括ってリリースする「JIGSAW」シリーズの記念すべき第十弾です。出演は「ヴェロニカ・マーズ」のテディ・ダン、「4400」のパトリック・フリューガー、「モーテル2」のアグネス・ブルックナー、「レッド・サンズ」のテオ・ロッシ、そしてタリン・マニング。監督のクリス・ムーアは、「アメリカン・パイ」や「ロードキラー」のプロデューサーで、これが初監督作です。

ブレントの父親が所有する山荘に集まった八人の男女。夜も深まり、皆が寝静まった瞬間、仲間の一人のニコールがいきなり死体となって山荘にぶち込まれる! 更に犯人から‘朝の六時までに全員殺せ。生き残った者だけ助けてやる。逃げようとすれば俺が殺す!”という恐怖のメッセージが届いて…。

何という青春スラッシャー映画の定番設定! この後も、時間が経つにつれて疑心暗鬼になり、とうとう仲間同士で…という誰でも考えつく流れ。ただ最初にバラすと、惨殺シーンの連続でビックリさせるホラー映画というよりは、次第に追い詰められていく心理スリラー色の方が強い作りでした。

しかしながら、メインになるバカ者たちは全員親のすねかじりタイプのチャラいヤツ揃い。しかもラテン系もアフリカ系も、アジア系もいなくて、自分らが感情移入できそうなのは、雑用係として呼ばれたとしか思えない太っちょ君ぐらいなもの。コイツらにホントの友情、愛情なんてあんのかよ? みたいな。だからコイツらが殺しあったとしても、正直‘ふーん、ソレで?’程度にしか思えないから、スリラーとしてもちょっと…という印象。

とは言え、何しろ役者がソコソコの面子。余り見た事の無いおネエちゃんたちも、それなりにレベルが高い(うち一人はヌードも披露)んで、見ていてタルくなるって事も無かったです。暇つぶしくらいにはなるんじゃないでしょうか。

JIGSAW 第10ゲーム [DVD]

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