アンボーン

アンボーン [DVD]

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※予告編
 原題も'The Unborn'。マイケル・ベイが製作、「臨死」のデヴィッド・S・ゴイヤーの監督・脚本によるオカルトスリラーです。主演は「クローバーフィールド」のオデット・ユーストマンゲイリー・オールドマンに、ミーガン・グッド(「ワン・ミス・コール」)やキャム・ギガンデット(「ネバー・バックダウン」)といった若手から、ジェーン・アレクサンダーまで共演。カーラ・グギーノもチョロっと出てますが、「デクスター」ファンとしてはジェームズ・レマーとC・S・リーの出演も嬉しいところ。
ある日突然、不気味な少年の悪夢に苛まれるようになったケイシー。実はその少年は、ケイシーと共に産まれてくるはずだった双子の兄弟だった。ケイシーが見る幻覚は次第にエスカレートし、遂には周囲の人間たちにまで被害が及び出して…。
この後は、ヒロインの呪われたルーツ(アウシュヴィッツでの人体実験!!)を断ち切るべく悪魔祓いを実行!? みたいな流れ。
全体の印象は、良く言えばオカルト映画としては正統派ともいえる陰鬱なトーン。虫がワラワラ湧いて出たりといった、それなりのショックシーンもあります。
でも、正直これまでの同ジャンルの映画では見られなかったような、新しいアイディアというのが映像、ストーリー共に見られず、凡作の域を出ていない。それでも才能のある監督なら…なんですが…。「ブレイド3」「臨死」を見た時にも感じましたが、やっぱりゴイヤーは脚本家に専念すべきだと思いました。
見どころと言えるのは、これもホラー映画の定番ですが、ヒロインを演じるオデット嬢の苦しみ歪む綺麗なお顔くらい。びしょ濡れになったり、猿ぐつわまで噛まされたりと、こちらは結構な奮闘ぶりだと思います。素晴らしい脚線美+背中ヌードまで披露してくれるから、彼女のファンは必見という事で。
そういや、オデット嬢の映画デビューって「キンダガートン・コップ」なんですね。当然園児たちの一人なんでしょうが、機会があったら確認してみようかな。