診察室


4/2レンタルリリース SIMカンパニー

原題は'Skeleton Crew'。ヨーロピアンエロス系のジャケですが、実際はフィンランド製のホラー映画です(ただしセリフは英語)。監督は「スペース・タイム 時空を超えた使命」が日本でもリリース済みのトンミ・レポラとテロ・モリンのコンビ。

深夜、どしゃ降りの山道で自動車の横転事故を起こしたリサは、重傷を負った恋人を助けようと近くの古びた病院を訪ねる。担ぎ込まれた恋人は緊急手術、自身も手当てを受け、病室で一夜を明かしたリサ。だが翌朝目覚めると、恋人は無残に切り刻まれていて…。

カット!!

実はここまでは、1970年代のフィンランドで殺人を繰り返し、それをスナッフフィルムに収めていた基地外医師の事件をアメリカ人監督が映画化。事件の舞台となった現地の病院で撮影中のホラー映画の物語、という序盤の展開。

この後は、病院の隠し部屋で全て応酬されたはずのスナッフフィルムを偶然発見。撮影の参考にしようと見始めた監督がそれに取り憑かれ、役者やスタッフを獲物に殺人を繰り広げる…という流れです。

自分は未見ですが、このチームの前作「スペース・タイム」は相当なダメ映画のようですね。そして本作もIMDbの評価は今日現在で3.3点!!

おそらく自分らと同じように古今東西のホラー映画が好きなヤツらが作ったんでしょう。でも、アレがやりたい、コレもやりたいと色んなホラー映画の要素が入っているのものの、全てが未消化、アイディア倒れになってしまってる。特に幽霊の出し入れのマズさは、それだけで監督のセンスの無さがモロ判り。お話のキモであるはずの、監督が狂気に堕ちていく過程も満足に見せられてないし、全編を通して緊張感不足は否めない。

でも、幾らなんでも3.3点はかわいそうだなぁ。だって、残虐シーンの数は多いし、グロ度も相当なモノなんだもの。大して可愛くない女優さん*1たちによるちょいエロシーンもあるし。

映画としては駄作に近いとは思いますが、がんばったで賞くらいは挙げてもいいんじゃないでしょうか。

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*1:特に主演女優役のコのデブスっぷりは…。オッパイだけはデカいけど…。