インフォーマーズ セックスと偽りの日々(インフォーマーズ 欲望と退廃の日々)


4/7リリース ソニー・ピクチャーズ発売中止

原題も'The Informers'。ブレット・イーストン・エリスの同名短編集を「ケリー・ザ・ギャング」のグレゴール・ジョーダンが映画化した作品がいよいよ日本でも…と思ったら、権利上の事情とかで発売中止になっちゃいました…

ジャケに載ってるのはビリー・ボブ・ソーントンキム・ベイシンガーミッキー・ロークウィノナ・ライダーですが、群像劇なので彼らが主役というワケでもありません。「DEATH GAME デスゲーム」のジョン・フォスター、「マンディ・レイン」のアンバー・ハード、「プロムナイト」のジェシカ・ストループといった若手俳優に加え、リス・エヴァンス、クリス・アイザック、そして本作が遺作になったブラッド・レンフロが出演してます。

1983年、ロサンゼルス。別居中の妻と因りを戻そうしている一方で、不倫相手にもまだちょっかいを出す映画プロデューサーのウィリアム。その息子のグラハムは恋人の事で悩みを抱え…。

って感じで、まぁいつも通り、いかにもエリス作品らしいお話です。ただ本作はエリス自身が脚色と製作に加わってるのがウリ。ホントに悩んでだか疑わしいセレブたちのセックスとドラッグに塗れた退廃的な人間模様を、彼らの心象に迫る事無く、淡々としたペースで描いていきます。おかげで、出てくるヤツ全員が身も心もカラッポに見えて、誰一人として感情移入出来ないから、これはエリスの意図通りなんでしょう。

でも、それで映画として面白いかと言われたら…。バブル時代の日本で見る事に価値があった「レス・ザン・ゼロ」はともかく、こういう題材なら「アメリカン・サイコ」や「ルールズ・オブ・アトラクション」みたく、コメディぎりぎりの線まで演出がやり過ぎないとダメだと思うんだけど。少なくとも本作は自分には届かなかったです。

それはともかく、自分が本作をどうしても見たかったのは、お気に入りのブロンド美少女、アンバー・ハードがヌードになってるのを知ってたから! そんな観点で見ると、始まって10分もしないうちにいきなりベッドシーン! その後も音楽にあわせてトップレスで腰をくねらせてるところを男たちに撫で回されたり、4Pしたりともう大変!! まぁ後半はあまり出番が多くないですけどね…。

ああ、それから劇中登場するバンド“インフォーマーズ”の、これまたいかにも1980年代っぽいエレクトロロック感は完成度高かったです。

インフォーマーズ

インフォーマーズ

※原作本
アメリカン・サイコ [DVD]

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ルールズ・オブ・アトラクション [DVD]

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インフォーマーズ セックスと偽りの日々 [DVD]

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