ザ・ウォール
4/2レンタルリリース SIMカンパニー
原題は'Walled In'。最近じゃ激太り疑惑や現場でのトチリなど、スキャンダルクイーン化が著しいミーシャ・バートン主演で贈るスリラー映画です。共演はキャメロン・ブライト、デボラ・カーラ・アンガー、パスカル・グレゴリー。原作は『ペギー・スー』シリーズのフランス人作家セルジュ・ブリュソロの未邦訳小説で、監督も「UV プールサイド」「クラッシュ・ブレイク」のフランス人、ジル・パケ=ブランメールです。
大学の建築学科を卒業し、稼業の爆破解体屋を継いだサム。彼女の初仕事は、天才建築家マレストラザがデザインしたという原野の中にそびえる古びたアパートだった。先乗りしたサムは、管理人の母子や奇妙な住人たちがまだ暮らすアパートに寝泊りして作業を続けるが、そのうちにこの場所で起きた猟奇的な事件を知って…。
この後は、アパートが醸し出す異様な雰囲気のせいか、封印した少女時代のトラウマが甦り、悪夢に苦しみ出すヒロイン。そして見つけた隠し部屋に閉じ込められて…という流れで、シチュエーションスリラーともお屋敷ホラーとも言えるような内容でした。
まず、この規模の作品のお約束でロケ地はカナダ。で、そのカナダの原野に忽然と建つ老アパートという絵面が廃墟物件として中々の代物。そこに、この手の映画では実績のあるキャメロン・ブライトとデボラ・カーラ・アンガー演じる母子の顔力が合わさって、画面の雰囲気はかなり良かった。軸になるミーシャも、何だかんだ言っても相当にハイレベルなカワイコちゃんですし(ヌードは無いけどお色気シーンはそれなりにアリ)。
ところが、やっぱりと言うべきか、監督の恐怖演出がイマイチなせいでお話の方が盛り上がり切らないんですよねぇ。ストーリー自体は目新しさは無いものの悪くないと思うだけに勿体無く思えた作品でした。
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- 作者: S. Brussolo,Serge Brussolo
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