エネミーズ・エリア 地獄の勇者たち
2/5レンタルリリース インターフィルム
原題は'SEAL Team VI Journey into Darkness'。米軍特殊部隊SEALSの活躍を描いた戦争アクションです。主演はジェレミー・デイヴィスという名前ですが、「LOST」等に出演しているヒトとは全くの別人。その他のスタッフやキャストも聞いた事の無いヒトたち。
イラクがクウェートに侵攻した翌年。イラクへの空爆を計画する米海軍は、敵地に特殊部隊SEALSの対テロ部隊チーム6を送り込む事を決定する。決死の覚悟で乗り込んだ精鋭たちだったが…。
メーカーの惹句には“米軍全面協力”の文字が。ただ、ホントにそうなのかも知れませんが、素人目には記録映像を使い回してるだけだったり、せいぜいヒマそうな基地の片隅を使わせて貰っただけのようにしか見えませんでした。
まぁその辺は低予算映画だから目をつぶっても良かったんだけど、それ以前にこの監督、とにかく構成というものが全く判ってない。何しろ嬉しげに記録映像をドラマ部分以上に大フィーチャー。更にそこに回想シーンを長々とぶち込んだり、やたらナレーションやモノローグを被せていく。おかげで、特に序盤はどういう時系列で話が進んでいるのかさっぱり判らなかった。
そして、ハナも演技力も無い役者たちにダラダラと喋らせてる辺りからも監督の無能さが露呈。とても精鋭に見えないし、作戦直前の緊張感も伝わって来ない。
さすがに作戦が始まれば…と、かすかに期待したんですが、ここでも全く同じ調子で…。派手な部分のほとんどが記録映像。そして回想に次ぐ回想! モノローグに次ぐモノローグ!! 終盤はイイ話にして感動させようとしてるんだけど、こんなダメな構成のせいで完全に台無し!
非常にマジメに作ってるのは判るし、ミリオタのヒトが見たら貴重な映像が見つかるのかも知れません。でも、とりあえず映画として面白く作ってくれなきゃどうしようもないよな…というのが正直な感想です。
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2010/03/26
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