シャッター リフレクション


3/5レンタルリリース SIMカンパニー

原題は'Deadline'。昨年十二月に急逝したブリタニー・マーフィが主演していたスリラー映画です。米本国では、死亡現場の状況とポスター(日本版DVDのジャケとほぼ同じデザイン)が酷似していた為に回収騒ぎが起こったと報道された作品でもあります。共演はソーラ・バーチにマーク・ブルカス。そして「ラーメンガール」でブリタニーと共演したタミー・ブランチャードという面子。監督・脚本のヒトは新人のようです。

締め切り間際の脚本を執筆する為に、ニューヨークから郊外の屋敷へ移り住んだアリス。だが引越し早々、広く古びた屋敷の不気味な雰囲気に怯えてしまう。気晴らしにと、以前ここに住んでいた夫婦が残したビデオテープを見始めたアリスだったが、そこに映っていたものは…!?

屋敷に憑いた何かのせいで主人公が次第に精神を蝕まれていくという、「シャイニング」系のお屋敷スリラーでした、が…。

もういきなりぶっちゃけると、相当に微妙な作品でした。だって、派手にドーンと驚かすハリウッドホラー的な作りじゃなく、何も起こってないのに雰囲気で怖がらせるJホラーみたいなのにしたいのは理解出来る。でも肝心な怖いモノの出し方、見せ方が終始いい加減の出来損ない。例えば、ヒロインが何かに夢中になってる時にケータイの着信音が鳴れば普通ビクっとなるじゃないですか。何と本作では、そんなベタなシーンですら驚けない始末なのです。

おかげで、ヒロインは見かけだけは精神的に壊れていってるのに、一体どうしてそうなったかがさっぱり伝わって来ない。

他にも、序盤から配置された様々なネタも、全くもって上手く扱えていないんだよなぁ。

要するに才能の無い監督による駄作。それと、本作を撮った後であんな事になったのを知ってから見ると、精神的に追い詰められていくブリタニーを見るのはかなり辛かったです。

シャッター リフレクション [DVD]

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