クロス・ファイヤー - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

1/8レンタルリリースインターフィルム

原題は'Les insoumis'(英題'Crossfire')。最近は「ブラック・ボックス」等、監督業にも進出しているベテラン俳優、リシャール・ベリ主演のフランス製刑事アクションです。共演は「慰めと報酬」のパスカル・エルベ、「デイズ・オブ・グローリー」のベルナール・ブランカン、「ナルコ」のザブー・ブライトマン、「いずれ絶望という名の闇」のAissa Maiga(読み方わかんねえよ!)。監督は新人の様ですが、脚本が「マサイ」のオリヴィエ・ダザです。

南仏の地方都市の街外れにポツンと立つ廃屋の様な警察署。三ヵ月後には閉鎖が決まっていたこの警察署に、パリからベテラン警視ヴィンセントが配属されてくる。これまで署員たちが見過ごしていた些細な事件にまで首を突っ込み、捜査を始めるヴィンセントを、やる気ゼロの署員たちは煙たがるが、ヴィンセントの狙いは別にあって…。

主人公の真摯な態度に次第に心を動かされ、忘れていた刑事魂を取り戻していく署員たち。そんな彼らと共に捜査を進めるうちに組織が暗躍する巨大犯罪にたどり着く。そして拳銃を所持しようとしない主人公の過去には何が?! そうやって迎えるクライマックスは、オンボロ警察署を舞台に繰り広げられる十五分にも及ぶ大銃撃戦!!

そんな感じで、フランス映画お得意の刑事モノのエッセンスを新旧取り混ぜながら一気に見せていく、中々楽しい作品でした。ラストの大銃撃戦が、爆発アリの派手派手なヤツではあるんだけど、マイケル・ベイ以降のガチャガチャ系じゃないのも嬉しかったです。

まぁ、個性豊か過ぎる警官たちや、序盤で振られたネタなんかを全て上手く活用出来てはいないし、深みみたいなのにもちょっと欠ける出来ではあります。それでもB級の娯楽映画としては十分に楽しませてくれる掘り出し物ではないでしょうか。