プロテージ 偽りの絆


10/23リリース ハピネット

原題は‘門徒’(英題'Protege')。アンディ・ラウダニエル・ウー主演で贈るクライムドラマです。共演はチャン・チンチュー、ルイス・クー。スタッフは、製作がピーター・チャン、監督はイー・トンシン。1990年代、その二人の作品で一世を風靡したアニタ・ユンも出演してます。

香港最大のヘロイン密売組織に潜入し、ボスの右腕にまで登りつめた捜査官ニック。ある日、向いに住むシングルマザー、フェンと知り合ったニックは、彼女とその幼い娘の世話を焼くうちに深い関係へ。ジャンキーの夫から逃げていたフェンだったが、彼女もまたヘロイン中毒だった…。

さすがにイー・トンシン監督作らしく、カッコつけただけのノワールムービーではなく、社会の底辺に這いつくばる麻薬中毒者の悲哀から、現在の香港のヘロイン事情や黄金の三角地帯の衰退まで見せる、社会派なメッセージが詰まった、見応えあるシリアスドラマでした。

役者も良くて、特にチャン・チンチューは、生活に疲れ、肌は青ざめたボロボロのジャンキー女を文字通りに体当たりで好演。太ももに注射を打つシーンなんか、ちょっとセクシーでさえある。

逆にアンディ・ラウの女房役のアニタ・ユンは、妊婦役ということもあるんだけど、顔もむくみ気味でかつて香港のトップアイドル女優の面影が薄れちゃってて残念。歳の取り方を失敗したって感じ。彼女よりは、そのオボコい妹役で登場のホー・メイティエン(「連城訣」でヒロインだったコ)の方が、ビキニ姿まで披露してくれて良かったです。

社会派なだけじゃなく、銃撃戦や不必要なんじゃ? と思わせるくらいの残酷描写まであったりして、香港映画ファンなら必見の傑作だと思います。

プロテージ 偽りの絆 [DVD]

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※チャン・チンチュー出演のフィンランド製ファンタジー珍作「ジェイド・ウォリアー」の感想はこちら