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12/4レンタルリリース SIMカンパニー


Gonger-das Böse vergisst nie Trailer (Von mir erstellt)

原題は'Gonger Das Böse vergisst nie'。ドイツ製TVムービーにしては珍しい本格オカルトスリラーです。主演は「アフリカン・シンジケート」のセバスティアン・シュトレーベルと、「スピードキング」で彼と共演していたテレサ・ヴァイスバッハ。

亡くなった祖父が遺した屋敷を相続する為に、両親の死後以来十五年ぶりに海辺の町に帰郷した青年フィリップは、幼なじみとも久々に再会する。だがその中の一人が、やはり幼なじみのヘルマが見た夢の通りに、少年の亡霊に祟られ、水気の無い公園で溺死してしまうのだった。ヘルマと共に夢で見た少年と友人の死の謎を探り始めるフィリップは、1941年にこの町で起きた恐るべき事件にたどり着いて…。

まずは、非常に映像に魅力のある作品でした。一つ一つの絵がキマっていて中々の迫力。まぁ、ジョン・カーペンターを始めとして、古今東西のホラー映画の影響が露骨過ぎる気もするけど、これは今の映画だから仕方がないでしょう。

そんな感じなので、最初のうちは“これは掘り出し物かも!?”と期待したんですが、トータルで見ると、うーん…。これは脚本が悪いなぁ。特に一番肝心な幽霊の設定が複雑過ぎ。元々ドイツ伝来のモノなのか、まったくの創作なのかは判りませんが、ジイさんたちが仕出かした事が孫に…という遠回りなモノだから何ともまだるっこしい。真相を探るミステリーとしても、ヒントの出し方がマズいから、ちょっとイライラしてしまう。

それでも最終盤の展開は頑張ってると思うし、ヒロインのテレサ嬢が自分好みのルックス(入浴シーンあり)だったから、ギリギリ許せるかなぁ、といった作品でした。