いずれ絶望という名の闇 - ［SAMPLE］ビデオながら見日記

原題は'Diamant 13'。「あるいは裏切りという名の犬」「やがて復讐という名の雨」のオリヴィエ・マルシャルが脚本を手掛け、出演もしている刑事ドラマです。主演はジェラール・ドパルデューとアーシア・アルジェント。監督は「今夜誰かが殺される」のジル・ベアです。

強引な捜査で上層部から疎んじられているベテラン刑事、マット。だが上層部の真の狙いは、マット以上の悪徳刑事にして彼の相棒であるフランクの方だった。だがマットがそれを知った矢先にフランクが何者かに殺されてしまう。休職扱いになったマットは独自の捜査を始めるが…。

基本的には前二作のマルシャル作品同様に、清濁併せ呑む現場叩き上げの刑事の姿を描くハードボイルド系の作品でした。ただ、やはり演出まで手掛けてないせいで、あの渋みや重み、苦味等々が全部薄味になっちゃって、普通の刑事モノを見ている印象に。

それと、キャリアからも体格からも貫禄十分なドパルデューが、今更ただの刑事役ってのも無理があったなぁ。この手の作品のお約束として出てくる女性全員からモテ捲りというのは楽しかったですけど。でも、アーシアが元女房ってのはちょっと…。歳の差いくつだよ!

そんな感じなので、過度な期待はせずに見れば一応は満足出来るんじゃないでしょうか。

アーシア繋がりでコレにも触れとくか。予想以上に楽しめた傑作でした。魔女軍団は麗霆゛子MAXみたい。夜露死苦!!