ダーク・オブ・ザ・デッド


11/6リリース SIMカンパニー

原題の'Virus Undead'と邦題を見て貰えば察しがつくと思いますが、殺人ウイルス感染系のいわゆる亜ゾンビスリラーです。ドイツ製ですがセリフは英語。スタッフ、キャストは共に聞いた事の無いヒトたち。

鳥インフルエンザの特効薬を開発した老科学者が住んでいた田舎町で変死する。彼が住んでいた屋敷を処分する為に、孫の医学生とその仲間が町へ向ったのだが、道端には大量のカラスの死骸が。そう、この町では新たなウイルスの蔓延が始まっていたのだった…。

監督がウォルフ・ウォルフという洋ピンの監督みたいな匿名に近い名前だったので見る前は相当心配したんですが、状況をテンポ良く見せていく序盤は中々の好印象。意外にこれは傑作か? と思われたのも束の間…。

お話の方は、パターン通りにウイルスに感染、ゾンビ化した住民たちが襲来、主人公たちは屋敷に立て籠もって応戦するという流れ。ところがそこに行き着くまでが長いわタルいわ。主人公たちのダベりや内輪ゲンカが延々と続いてかなりイライラする展開。

で、折り返し地点を過ぎてからようやく“ゾンビ”が登場! したのは良いものの、はっきり言ってこの監督、どうすれば怖い絵が撮れるが判ってないみたい。襲ってくるタイミングや間、見せるべき絵、全ての判断が間違ってる。戦いの段取りもおかしいし、音楽を流すタイミングもヘン。おかげで、やってる事は定石に沿ってるのに、全くもって盛り上がりに欠ける。

一応、おネエさんのオッパイサービスもあったりするんですけどね。斬新なアイディアも無いし、凡作の域を出ない作品だと思います。

というか、新型インフルの特効薬を作ったら…みたいな話のホラー映画を十一月の段階でリリース出来るのかな?

ダーク・オブ・ザ・デッド [DVD]

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