俺たちチアリーダー!

原題は'Fired Up'。ナンパ目的で女だらけのチアリーダー合宿に潜り込んだ高校生二人組を主人公にした青春コメディです。主演は「デスバーガー」のニコラス・ダゴストと「サンシャイン・クリーニング」のエリック・クリスチャン・オルセン、そして「アサイラム 狂気の密室病棟」のサラ・ローマー。何故かフィリップ・ベイカー・ホールも出演してます。

アメフト部のスターで女の子にモテモテのショーンとニック。試合そっちのけでナンパに走る二人にとって女日照りが二週間も続く夏季合宿は地獄の日々。そこでまだ見ぬカワイコちゃんを求めて、他校も参加するというチアリーダー部のサマーキャンプに潜り込む事にしたのだが…。

お話は、チャラチャラしたつき合いに終始していた主人公が真の愛に目覚めたり、競技としてのチアにマジになったり…という流れ。でも基本的に頭からっぽ、深みなんてゼロ。青春スラッシャー映画ならいの一番に殺されそうなヤツらが主人公な事も合わせて、四十過ぎのオッサンには引っ掛かるポイントが中々見い出せない作品でした。

辛うじて見どころと言えるのは、サラ・ローマーや「デイ・オブ・ザ・デッド」のアナリン・マコードを筆頭に、出てくる女の子たちのレベルが高い事くらいかな。あとは、チアリーダーたちの間で「チアーズ!」が聖典化している描写はちょっと興味深かったです。

そんな感じで、中高生がワイワイしながら見るのがジャストな作品じゃないでしょうか。でも“俺たち”の冠を被せるのは二十年は早いと思うなぁ。

そうそうエンドクレジット後にちょっとしたサプライズゲストが登場するのでお見逃し無く。