幸せのきずな
11/6レンタルリリース ジェネオン・ユニバーサル
原題は'Flash of Genius'。町山大将が四月に『キラ☆キラ』で紹介していた、車のワイパーに関する画期的な発明を超巨大企業フォードに盗まれた男とその家族の戦いを描いた実録ヒューマンドラマです。主演はグレッグ・キニア。共演は「エバン・オールマイティ」のローレン・グレアムに、ダーモット・マローニー、アラン・アルダという面子。これが初監督となるマーク・エイブラハムは「トゥモロー・ワールド」や「スリザー」のプロデューサーを務めていたヒトです。
1960年代のデトロイト。大学で教鞭を取る傍ら、自宅で子供たちを助手に発明に勤しんでいたカーンズは、ある雨の日、一定のスピードでしか動かない車のワイパーの改良法を思いつく。試作品の開発にも成功し、友人と共に特許も取得。するとあの大企業フォードから声が掛けられるのだった。無事契約も結び、試作品をフォードに貸したカーンズだったが、何故か突然フォード側から一方的に契約破棄の申し出が。そして数ヵ月後、カーンズの発明そのままのワイパーを搭載した車をフォードが販売し始めて…。
まずお断り。町山大将のポッドキャストはほぼ丸々ネタバレしてるので聞く場合はご注意のほどを!
で、内容ですが、序盤はワクワクする発明物語。中盤は失意の余りに精神を病み、全てを失ってしまう男の悲哀。そしてクライマックスは大企業に挑む裁判モノと、一粒で三度美味しい構成になってます。
ただし、これが初監督だからか、抑えた演出と言えば聞こえは良いけれど、もうちょっと映画的に盛り上げてもイイんじゃない? と言いたくなるような地味な描写が続く。前述の三つのパートのバランスももうちょっと練れる余地があるのではと思います。
でも、元々のお話が良いんでしょう。役者たちの好演もあって、非常に気分良く見られるドラマにはなってるから、レンタルで見る分には十分な作品じゃないでしょうか。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2010/01/22
- メディア: DVD
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2009/12/09
- メディア: DVD
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (7件) を見る