アンダーカバーコップ


10/2レンタルリリース インターフィルム

原題は'Underclassman'。「ドラムライン」「デイ・オブ・ザ・デッド」の、というより、マライア・キャリーと結婚したアンちゃんと言った方が通りが良さそうなニック・キャノン主演の青春アクションです。共演はショーン・アシュモア、ロゼリン・サンチェス、ケリー・フー、そして祝結婚! のチーチ・マリン。製作はミラマックスで、監督は「カオス・セオリー」のマルコス・シエガです。

早く刑事になりたくて頑張るもののヘマをしてばかりというLAPDの新米警官トレ。そんな彼に、高校生の変死事件の真相を探る為に被害者が通っていたエリート校に生徒として潜入せよという指令が下る。張り切って“登校”したトレだったが…。

冒頭のアクションシーンが中々派手でヤング版「バッドボーイズ」といったノリ。中身の方は学園版「ビバリーヒルズ・コップ」といった感じかな。でも最後まで見てみると、刑事モノとしても学園モノとしても凡庸な作品でした。

主人公は元々が勉強嫌いで高校も中退していたという設定。それでこのシチュエーションならいくらでも出来そうな彼の成長がまるで描けてないのがとにかくダメ。人種でも貧富でも何でも良いから弱い者の味方について…というのがセオリーだと思うんですが、一番仲良くなるのが学校一の人気者って…。しかもそれを演じるのがショーン・アシュモアってのは完全にミスキャストでしょう。ちなみにこんな内容なのに判りやすいイケメンが一人も出て来ないのにもビックリしました。ニック・キャノンが嫌がったのかな?

アクションも派手なのは冒頭だけで、後は大した事無し。その他、犯罪にしろ恋愛(及びセックス)にしろ、全ての描写がお子様ランチレベル。しかも中途半端に見せちゃってるからアメリカではPG-13扱いになるというグダグダぶり。

そんな感じで完全に凡作。2005年製作なのに今まで放っとかれてたのも納得でした。

アンダーカバーコップ [DVD]

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