オブセッション 歪んだ愛の果て


※予告編
 原題は'Obsessed'。ビヨンセアリ・ラーターが対決する、全米第一位を記録したストーカーサスペンスです。二人の間に挟まるのは「ロックンローラ」のイドリス・エルバジェリー・オコンネルも出演してます。監督はTV畑のヒトですが、脚本が「レイクビュー・テラス」のデヴィッド・ローヘリー。
美人妻との間に子宝にも恵まれ、仕事も順風満帆なデレクの下に、セクシーで有能な派遣秘書リサが臨時で就く事に。リサの視線にまんざらでもないデレクだったが、社内のクリスマスパーティを機に始まった彼女の過激な誘惑に困惑。辛うじて拒絶したデレクは人事部に駆け込むが、意外にも既にリサ自ら辞職していて…。
基本プロットからして一体何時の映画? って感じですが、実際の作りも実にバブリーな雰囲気。そして人物描写の方もかなりのペラッペラ。大して家庭に不満があるワケでもない(描いてない)のにセクシーな撒き餌を撒かれるとすぐに目移りしちゃう主人公もどうかと思うし、事態を知った途端ダンナの事を信じもしないでいきなりギャーギャー怒り出す嫁さんもヒドい。周りの人間もストーカー女が言った事を疑いもせずにすぐに信じるマヌケ揃い。大体ストーカー女が何故主人公に執着するのかもちゃんと描けてないんだもんなぁ。
そんな薄っぺらな連中が繰り広げる出来事なんてどうでもいいし、誰にも同情出来ないからスリルもサスペンスもあったもんじゃなかったです。
唯一の見どころと言えるのは、このキャスティングをしといてヤらなかったら詐欺だと思ってたビヨンセアリ・ラーターによる女闘美ファイトが展開するクライマックスだけ! な凡作でした。