ヒルズ・ラン・レッド 殺人の記録

ヒルズ・ラン・レッド ― 殺人の記録 ― [DVD]

ヒルズ・ラン・レッド ― 殺人の記録 ― [DVD]

原題も'The Hills Run Red'。と言っても「帰って来たガンマン」のリメイクじゃないですよ*1。おなじみダークキャッスル提供によるスプラッタホラーです。主演は「ロストボーイ ニューブラッド」のタッド・ヒルゲンブリンクで、ウィリアム・サドラーも出演してます。そして脚本は「クロウ 飛翔伝説」のデヴィッド・J・スコウ! でも監督が「ゾンビ・ザ・リターン」の、更にあの「ハウス・オブ・ザ・デッド」の脚本を書いたデイヴ・パーカーなので…。

1982年に公開されたものの余りの残虐さに即刻上映禁止になり、フィルムは廃棄、スタッフとキャストも闇に消えた幻のホラー映画「ヒルズ・ラン・レッド」。唯一残された予告編を頼りにフィルムを探し続けていたホラーマニアのタイラーの下に、監督の娘で映画に出演もしていたアレクサという女性が場末のストリップバーに出演しているとの情報が入る。彼女を口説き落とし、仲間と共に撮影現場の深い森へ入ったタイラーだったが…。

この後はドキュメンタリー映画を撮っていたタイラーたちの前に、劇中に登場した殺人鬼、その名もベビーフェイスが出現! 大殺戮が…!? という展開です。

まず幻の映画「ヒルズ・ラン・レッド」の予告編がイイ! イイ按排に退色してるのは当然として、まるでハワイの溶岩流のように流れる大量の血! みたいな、迫力がありつつ同時にどこかショボいという当時のホラー映画の雰囲気をビンビンに漂わせてます。

そして序盤の舞台がストリップバーという事で、そこそこ綺麗なおネエさんのオッパイが最初っからドーン! 更に映画探しに血眼になる主人公に疲れた彼女も浮気してヌードに…とエロ度満点。え? これホントにデイブ・パーカーの作品?! と疑いたくなるくらいに快調なペース!!

ところが話が進むに連れて、81分という尺を考えれば端折って良いんじゃないかと思える寄り道をフラフラし始めてしまう。おかげでちょっとスピード感や迫力には欠けるかなぁ。それにクライマックスは相当に狂った展開を見せるんですが、その割りに映像全体からは危険な匂いが漂って来ないんですよねぇ。この辺は監督の才能の限界を感じさせてちょっと悲しかったです。

それでも前述の通りに序盤からエログロ満載、最後も血がビュービューと、大した予算も掛けずに作られたDVDスルー映画だと思えば十分上出来な部類じゃないでしょうか。古今の殺人鬼ヒーローを混ぜこぜにしたようなベビーフェイスの容姿も、そのセコさも込みで悪くないし。ホラー映画好きなら抑えておくべき作品だと思いますよ。

帰って来たガンマン スペシャル・エディション [DVD]

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*1:本作の劇中でもネタになってます。エライ!