プリズン・ブレーキ
原題は'Prison-A-Go-Go!'。トロマ映画の総帥ロイド・カウフマンや「フライパン殺人!」のメアリー・ウォロノフがチョロっとだけ出演している女囚コメディです。
マッドサイエンティストの実験台としてさらわれた姉を追って、殺人を犯してまでフィリピンの女子刑務所にもぐり込んだジェニー。だがそこで彼女を待ち受けていたのは…?!
と、序盤の展開だけ書くとホントに「プリズン・ブレイク」のパロディものに見えちゃいますが、実は2003年製作の作品なのでそんなワケは無い。実際は、ロジャー・コーマンの「残酷女刑務所」に代表される一連の女囚映画のパロディ作品でした。
そんなワケで、当然の様に拷問! リンチ! 泥レス! シャワー! 脱獄! という展開。ダイアン・ソーン絡みのギャグもあるゾ! ついでに何故かゾンビやニンジャ、大蛇との格闘シーンまで登場!!
とまぁ、出てくるネタは悪くない、どころか、結構良いと思います。拷問のネタがロビン・ウィリアムスの映画千本ノックとかね。でも実際に画面で展開するのはユルくてヌルくて安いにもほどがある代物ばかり。正直笑えるかと言うと…。
その辺は監督も判っているらしく、どうせお前ら飽きるだろうからと定期的にシャワーシーンを無理矢理挿入 & 次のシャワーシーンまでの残り時間を画面に表示というギャグを入れてる始末。うーん、やはりセンスが良いのかなぁ。
でも本当にセンスがあってブレイク出来る人間だったら、どんなに低予算で過酷な現場でも、もっともっと面白いモノが撮れるはず。普通のヒトが何も知らずに見たら単なるサイテー映画にしか見えないようなモノは絶対に作らないと思うんですよ*1。
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※見ました。感想はこちら。
*1:ただし、個人的にはネタの数々がイイ分、サイテー映画の烙印は押せないです。実は終盤の展開はちょっと面白かったし。