トランスバトラー

8/5リリース ネクシード

出たぁ〜ッ!! でもThe Asylumの'Transmophers: Fall of Man'じゃないゾ。原題は'Resiklo'。何とフィリピン製のSFロボットアクションなのです。シリオ・H・サンチャゴ死すとも、フィリピンB級映画魂は死せず!!*1

今から遠くない未来。突如バランという異星人軍団が地球に襲来! 多くの人類が殺され、辛うじて生き残った人々は“パライソ”という場所で寄り添うように暮らしていた。しかしその“パライソ”の存在が、ひょんな事からバランにバレてしまう。恐れおののく人々! だが戦士クリスバルとその仲間たちは、ゴミの山(スモーキーマウンテン?!)から拾い集めた材料である秘密兵器を開発していた!!

まず驚くのが、映像のレベルが予想以上にちゃんとしてる事。CGもそれなりに見られる出来だし、少なくとも「トランスモーファー」よりは遥かにマシと断言出来ます。おそらくはフィリピン映画としてはかなりの大作なんじゃないでしょうか。

でもそこで展開するのはどこかで見た事のあるモノばかり。ロボットが「ザブングル」のウォーカーマシン風*2なのもいかにもだし、装甲車によるカーバトルがあったり、マウンテンバイクやスケボーを使って戦ったり。よだれダラ〜なエイリアンも登場!

でもこのごった煮感って、1980年代のビデオバブル期に死ぬほど見たB級SF映画のノリ。つまりは僕たちの大好物なワケですよ! しかもそれが曲りなりにも現代の技術で作られてるんですから楽しくてしょうがない。

更に特筆すべきは、フィリピンの女の子たちのレベルが高い事、高い事! それも、じゃじゃ馬巨乳(ヒロイン)、盲目の美少女(エスパー)、眼鏡っ子女医(やはり巨乳)、幼女(やはりエスパー)とよりどりみどりなんだからサイコーと言わざるを得ない!

難を言えば、女優さんに比べて男優陣が総じて垢抜けてないんですよねぇ。顔もそうだけど、特にスタイルが悪いせいで、被り物のキャラがほとんど頭でっかちに見えてかなりカッコ悪い。そしてコイツらが見せるアクションが、格闘戦にしろ銃撃戦にしろ、香港映画やタイ映画に比べて非常にモッサリ風味でちょっと萎えちゃいました。あと、色々と盛り込み過ぎな部分もあって後半は正直ダレ気味の感も。

まぁそんな部分もありますが、ネタ映画と判って見れば十二分に楽しめる作品だと思いますよ。

トランスバトラー [DVD]

ロボ・ジョックス [DVD]

ウォーカーマシン風のロボットアクションと言えば、先週末「ロボ・ジョックス」をブックオフで保護しました。久々に見たら適度にのん気で楽しかったです。

*1:ホントはサンチャゴが死ぬ前の2007年製作ですけど。

*2:残念ながらジャケにあるようなコンボイみたいな顔は乗っかってません。