リプリー 暴かれた贋作
8/7レンタルリリース SIMカンパニー
原題は'Ripley Under Ground'。パトリシア・ハイスミスの“トム・リプリー”シリーズの、『太陽がいっぱい』(a.k.a.『リプリー』)と『アメリカの友人』の間に書かれた第二作『贋作』を映画化したミステリーロマンです。主人公リプリー役はバリー・ペッパー。ジャシンダ・バレット、トム・ウィルキンソン、アラン・カミング、クレア・フォラーニ、イアン・ハート、そしてウィレム・デフォーが共演。監督がロジャー・スポティスウッドで、脚色が「ボーン・アイデンティティー」のウィリアム・ブレイク・ヘロンという、かなり充実したスタッフ&キャストが揃った作品です。
ロンドンで仲間たちと気ままに暮らす詐欺師トム・リプリー。だが狙いを着けた新進気鋭の画家ダーワットが彼らの目の前で事故死してしまう。大金をせしめる為に仲間たちを説得し、ダーワットの未完成の作品を贋作として仕上げてしまうリプリー。金を分配し、パリに住む恋人の豪邸に向ったリプリーだったが…。
うーんと、原作が原作だし、これだけの面子が集まって作られた作品だけあって、そこらの未公開映画とはワンランク違う出来栄え。でも、あっちこっちにヘンな部分が散見する奇妙な映画でした。
まずオープニングは今のアップテンポなイギリス製青春映画風なのに、物語が進んでいくとハイスミス原作らしいムーディーなミステリー調に。でも全体にはコメディみたいな演出が目立つという感じ。特にデフォー絡みではアッと驚く爆笑シーンが! これって原作にもあるのかなぁ。
そもそも、主人公のリプリーが、一見すると大胆不敵、冷静沈着な行動を取っている様に見えるけど、冷静に考えれば単なる行き当たりばったりなんじゃあ…という描き方なのはどうなのよ。おかげでラストも“これでイイの?”って感想に。
客観的に見たら「影なき男」以外は大した映画は撮ってないスポティスウッドだからこんなモンかな、という気もしますが。
そうそう、両女優にやたらエロいシーンが続出するんだけど、全部寸止めなのも気に入らない!
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