ザ・クリーナー 消された殺人


ザ・クリーナー 消された殺人

監督がレニー・ハーリンで、主演がサミュエル・L・ジャクソンエヴァ・メンデスなのにムードは激シブなクライムサスペンス。しかも、かつて妻を殺されたサミュエルと一人娘(「ドリームズ・カム・トゥルー」のスペリング娘、キキ・パーマーちゃん)との父娘ドラマまで盛り込むというらしくなさ。

こりゃどうなる事やらと最初は思っていたら、意外に最後までそんなムードは堅持していて、時折顔を見せるハーリンらしい大仰な演出も作品を壊すまでには到ってませんでした。これは助演にエド・ハリスがいるのも大きい。

でもそれで傑作が産まれたのかと言われたら…。やっぱりサミュエルには抑えた演技よりも伸び伸びと“マザーファッカー!!”と叫んでる方がお似合いだし、ハーリンも大味アクションの方が向いてると思います。