ストーム・ゴッド

ストーム・ゴッド [DVD]
6/3リリース プライムウェーブ

原題は'Ba'al The Storm God'。大嵐系ディザスターパニックに歴史ミステリーの要素を加えた娯楽作品です。主演は「ナイトメア・ミュージアム」のジェレミー・ロンドンに「オデュッセウス」のステファニー・フォン・フェッテン、更に「ジェイソンX」のレクサ・ドイルというおなじみの面々。監督も「ジュラシック・レイク」のポール・ジラーです。

博物館に所蔵されていた死海文書が何者かに盗まれてから三ヶ月。アラスカの古代遺跡発掘現場からシュメール人が記した石盤が発見される。更に古代神バアルを封印したというメダルの一つを掘り出した瞬間、黒雲が沸き立ち、巨大な嵐が発生してしまう。嵐の行方を米軍が追う一方で、発掘チームは次の目的地・黒海へ。そこで第二のメダルを発掘すると、またしても巨大嵐が発生! しかも二つの嵐は合体し、地球規模のスーパーストームに発達して…。

こんな感じでやたらとスケールのデカいお話。もちろん設定は大バカクラスではありますが、B級映画らしくて楽しめるんじゃないかと思ったんですが…。

とにかくこんな大スケールの話を100分未満の中に押し込めてるから、何がナンやら判らないうちに話が展開。しかも“死海文書”や“バアル神”、“バンアレン帯”みたいなそれらしい単語が何の説明も無いまま飛び出すんですが、これって製作者側もホントに把握してんのか実に怪しい感じで…。

判ってないと言えば、メダルの隠し場所としてアラスカ、黒海沿岸、ユタの砂漠が登場するんですが、これらの位置関係や距離もよく判ってないっぽい。だって嵐が発生するとすぐに合体、しかも何時の間にやらロンドンを直撃してんだから。更に言えば、そのどんより曇った空を見れば全てカナダでロケしてんのがバレバレだからスケール感もクソもありません。

話を追うのが精一杯だからか、主人公たちの活躍みたいなのもほとんど無し。要するに凡作。風呂敷を広げるのは良いけれど、やっぱり身の程をわきまえないと…という典型でした。

ストーム・ゴッド [DVD]

ストーム・ゴッド [DVD]

ところでジェレミー・ロンドンといえば、アメリカではこんなのがリリースされるみたい。

製作は我らがThe Asylum!! 日本でのリリースを超楽しみに待ってます!!!
mash1966.hatenadiary.com