ガン・トラスト
- 出版社/メーカー: タキ・コーポレーション
- 発売日: 2009/06/05
- メディア: DVD
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※予告編
原題は'Last Hour'。面子が結構スゴいフランス・香港合作のクライムアクションです。何しろ出演してるのがマイケル・マドセンにDMX、ポール・ソルヴィーノ、久々に見る気がするトミー・ウォン 黄光亮に、ペネロペ・クルスの実妹モニカ・クルス、そしてデビッド・キャラダインなんだから。
香港のとある豪邸に世界中から集められた凄腕のワルたち。だが屋敷の中は無人? 彼らは招待者の正体とその意図を探るべく、屋敷内を探り始めるが、警官隊に周囲を包囲されて…。
序盤は集められたワルたちがいかにスゴいかを次々に見せていくパターン。なんですが、ここがとんでもなくグダグダな演出でコイツらが何者なのか誰一人さっぱり判らない。かろうじて役者の顔触れでそういう演出なんだろうなぁと察せられるレベル。そんな中で“誰こいつ?”というアンちゃんがいるなと思ったら監督でしたぁ。で、こいつのシーンでガンアクションがあるんですが、そのヘナチョコぶりがものスゴい事に。もうこの時点で全体の出来が判っちゃいました…。
実際その後はもっとヒドかった。一応、ワル同士、あるいはワルvs警察の構図は作っているものの、その間の駆け引きなど到底描けてない。謎解きの方も同様で、最終的に判る集められた真相もズッコケなら、どんでん返しのつもりなんだろうクライマックスも唐突過ぎてワケ判んない。
そんな監督の実力をさっさと認識したのか、マドセンやキャラダインのやる気の無い演技もスゴい。DMXやトミー・ウォンはまだ真面目にやってますけどねぇ。特にトミー・ウォンはクンフーアクションまで披露! でもこんな映画で…と逆にもの悲しくなってしまいました。
モニカ・クルスの扱いもヒドくて、せめて彼女の魅力を伝える様にもうちょっとはセクシーなカッコをさせてやれよって感じ。
そんな感じで、限り無くサイテー映画に近い駄作。見どころと言えるのは、スキンヘッドの後頭部に顔の刺青を入れたトミー・ウォンが笑えるトコくらいでしょうか。