プレデターズ

プレデターズ [DVD]
5/8リリース ネクシード

原題は'Slayer'。米軍特殊部隊とヴァンパイア軍団が死闘を繰り広げるホラーアクションです。主演はキャスパー・ヴァン・ディーンと「アンダーワールド」シリーズのケヴィン・グレイヴォー。「アグリー・ベティ」のトニー・プラナ、そしてダニー・トレホおじさんも共演! 監督は「レジェンド・オブ・タイタンズ」でもヴァン・ディーンと組んだケヴィン・ヴァンフック。

かつて南米のジャングルでの作戦遂行中にヴァンパイアの集団に遭遇した経験を持つ特殊部隊大尉ホーク。事件は軍内部でもみ消されていたのだが、現場周辺で似た事例が報告され、しかもその近くにホークの元妻がいる事が判り、彼の部隊に出動命令が下る。だが時既に遅し、先発していたホークの元相棒グリーヴスが敵襲を受け、あろう事か彼自身がヴァンパイアと化していて…。

この監督の他の作品(「ヴァンパイア・ソルジャー」「ダムド 呪いの墓場」等)同様に、光る部分はあるものの、全体で見ると微妙な出来の作品でした。

まず良かった点をあげると、ヴァンパイア軍団のアクション、特にワイヤーアクションがTVムービーにしては中々。中でも妙に動きが良いヤツがいるなと思ったら、演じてるのはダース・モールことレイ・パークでした。

そしてグロ表現も大きな見どころの一つと言って良いでしょう。ヴァンパイアと言っても、ドラキュラみたいな華麗さからは程遠い、土着的な描き方なので亜ゾンビ映画としても見る事が出来ます。

ところが、そんな魅せる部分を台無しにしてしまうくらいに演出及び構成がヒドいんですよねぇ。特に前半、主人公の部隊、元妻周辺、そして先発隊の三者を平行して描いてくのが最悪。話があっちこっちに飛ぶせいで話への興味や緊張感が持続出来ないし、先の展開が読めちゃうからスリルを味わう事なんて到底無理。

そんな感じで、全体で見れば凡作のひと言。充実したキャストが勿体無かったです。

プレデターズ [DVD]

プレデターズ [DVD]