シャーク・イン・ベニス

シャーク・イン・ベニス [DVD]
5/2レンタルリリース インターフィルム

原題も'Shark in Venice'。NU IMAGE社製作による、何故か水の都ベニスで凶悪ザメが大暴れするアニマルパニックアクションです。主演はスティーブン・ボールドウィン。監督は「ディープシャーク」「インパクト」と過去にもサメ映画を撮ってるダニー・ラーナー。

海洋大学で教鞭を取るフランクに、ベニスの水路で潜水調査中と聞いていた大学教授の父が亡くなったとの報せが届く。恋人のローラと共に現地へ向ったフランクは遺体を見て父がサメに食い殺された事を直感するが、市民がパニックになるのを恐れた当局はボートのスクリューに巻き込まれたのが死因と主張する。事故現場に自らダイブするフランクは、やはり現れたサメに襲われるが、逃げる途中で偶然にも秘密のトンネルを発見。何とその先にあったのは中世メディチ家の消えた秘宝だった!?

えーっと、もう最初からぶっちゃけますが、サメパニックとしては大した事は無かったです。何しろサメの泳ぐ姿は記録映像、人を襲うシーンも過去作からの流用っぽくて、あとはそこにブクブク泡が立ってて何やってんのか判らない映像を細かく編集する事ででっち上げたという代物なので。

そんなワケで(?)、それを補う様に謎の秘宝を巡る海洋アドベンチャー要素、更にイタリアと言えば当然のマフィアの暗躍みたいなのまで盛り込むサービスぶり。この辺はいかにもNU IMAGE作品っぽい作りですが、逆に結局は何の映画かボヤけてしまって、どこで盛り上がれば良いのかよく判らない作りになっちゃってる。

それから、主人公の恋人に現地警察の女刑事と、妙齢のそこそこキレイなおネエさんたちが登場するのは良いとして、こんな話なのにビキニはおろかウェットスーツ姿にもならないのは不満だなぁ。
その代わり(?)ボールドウィンがウェットスーツを着るんですが、これがもう目も当てられないブヨブヨぶりで…。これは走るのもしんどいんじゃないの? と思ってたら、ホントに全力疾走シーンでスタントマンに代わってたのには笑いました。

話の方は最後までグダグダ。でも全くつまらないってワケでもないんで、暇潰しくらいにはなるんじゃないでしょうか。

シャーク・イン・ベニス [DVD]

シャーク・イン・ベニス [DVD]