ブラック・ボックス 記憶の罠

原題は'La Boite noire'(英題'The Black Box')。ヨーロッパ・コープ製作、俳優リシャール・ベリの「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」以来の監督作になるフランス製サイコスリラーです。主演は佳作「サイン・オブ・デス」のジョゼ・ガルシア。オスカー女優、マリオン・コティヤールも共演してます。予告編は公式サイトで。

自動車事故を起こし、病院の集中治療室で目覚めたアルチュール。だが事故の直前に見、撥ねてしまった気がした少年が現場にいなかった事を聞いたアルチュールは、その前後の記憶が途切れ途切れになっているのに気づく。担当看護婦が書きとめた彼が昏睡状態につぶやいた言葉のメモを頼りに、全てを思い出そうと調べ始めたアルチュールだったが…。

そんな出だしで始まる変則ミステリーでした。ヨーロッパ・コープ作品らしく前半は今時のガチャガチャ映像が続いたりしますが、これは主人公の記憶が曖昧という理由付けがあるからか、いつもよりは気にならない。

そして話は意外な方向へ…というのは、この手の映画なら全然意外性は無いんだけど、ちゃんとつじつまが合ってるし、クライマックスはイイ崖スリラーになったりするんでそれなりに満足出来ました。

まぁ一番の魅力はマリオン・コティヤールの激しいセックスシーンだった気もするけど。