エージェント・オブ・ウォー

エージェント・オブ・ウォー [DVD]
5/2レンタルリリース アートポート

※予告編
 ジョン・キューザック製作・脚本・主演の戦争風刺コメディ'War,Inc.'が、こんな邦題をつけられて日本上陸。共演はヒラリー・ダフマリサ・トメイ、実姉ジョーン・キューザックに、ベン・キングスレーダン・エイクロイドと充実。
世界を股にかける凄腕の殺し屋ハウザーに、戦争請負企業タメレーン社を経営する元副大統領から新たな依頼が。それは初の民間委託による戦争で“民主化”がなされた中央アジアのトラキスタン国のエネルギー利権をアメリカを差し置いて牛耳ろうとする地元の大富豪の暗殺だった。タメレーン社による見本市の責任者として乗り込んだハウザーだったが、反戦主義の美人記者や大富豪の御曹司と婚約した歌姫に振り回されて…。
要するにブッシュ政権下での一連のテロとの戦いを皮肉ったコメディ。でも、少々シニカルに扱うくらいでは、実際に今回の戦争絡みで起きた事の方がよほど面白いわけで。その辺の元ネタを知ってれば知ってるほど物足りなく感じてしまう中途半端な出来でした。そもそも扱うネタの整理や構成自体が悪い気がしますが。
映画全体で見るとそんな感じで、見どころと言えるのはやはり充実のキャストの方。ヒラリー・ダフはブロンドをブルネットに染め、中東っぽいケバいメイクまで施して、いつもとはかなり違う印象。キャラもディズニーアイドル的いい子ちゃんイメージからうって変わっての悪エロ系で、キューザックに“パイズリしましょうかぁ”と迫ってみせるサービスぶり。
そして、アメリカ人としては奇跡的なイイ年齢の重ね方をしてるマリサ・トメイは、年甲斐も無い超ミニスカワンピを見事に着こなす! うーん、やっぱりカワイイなぁ。「レスラー」での演技がますます楽しみになりました。
そんな感じで、キューザックを含めた主役三人のファンなら、といったレベルの作品でしょうね。

ポイント・ブランク [DVD]

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※同じキューザック脚本・主演作のこれくらいの出来を期待したんですが…