ライラにお手あげ

原題は'The Heartbreak Kid'。ボビー・ファレリーの初来日が話題になってたからてっきり劇場公開されると思ってた、ベン・スティラーファレリー兄弟が「メリーに首ったけ」以来のタッグを組んだハチャメチャラブコメディです。スティラーの相手役を務めるのは絶好調のミシェル・モナハンと「幸せになるための27のドレス」のマリン・アッカーマン。スティラーの実父ジェリー・スティラー、「トロピック・サンダー」でもイイ味出してたダニー・マクブライドも共演してます。

何かと理由をつけては四十歳になるまで独身を続けてきたエディ。しかし周りのプレッシャーと自分でも感じてきた寂しさから、偶然出逢ったブロンド美女ライラとゴールイン! だがメキシコでの新婚旅行中に次第に明らかになってくるライラのワイルドな性格に、エディは辟易となってしまう。そんな時、家族でリゾートに来ていたミランダと出逢い、次第に彼女に惹かれていって…。

基本的には嫌いじゃないんだけど、時に自分の感覚とのズレを感じてしまうファレリー兄弟作品。でもこれは意外にすんなりと楽しめました。

まずは主人公のエディとミランダの恋の行方が、ほとんどノーマルなラブコメ的展開*1というのがあります。

そして、ファレリー兄弟作品ならではのドギツいギャグを一身に背負ったライラ役のマリン・アッカーマンの大怪演がスゴい!! 車に乗ればカーステから流れるヒット曲を熱唱しっ放し! ベッドに入ればアクロバチックな体位でスティラーに迫り捲る! トイレでは轟音が! 水を飲んだら鼻からドバーッ! そしてそして…。いやぁホントにスゴかったなぁ。特にベッドシーンはオッパイも披露しての熱演でした。「ウォッチメン」では二代目シルクスペクター役のはずだけど、逆にそっちが心配になるくらい。

で、話の方でも、確かにライラは大迷惑野郎なんですが、ホントに悪いのは結婚してもいつもの様に何かと言い訳ばかりで、すぐに新たに知り合った美女に熱をあげる主人公の方なんじゃないの? という気分に。

そして案の定訪れる大修羅場。更にその後に意外なクライマックスが…!? という展開。うーん、〆も中々に決まってました。

*1:ロバのナニがビローンみたいなのはありますが