ターミネーター・プラネット

ターミネーター・プラネット [DVD]
4/3リリース トランスフォーマー

原題は'Angry Planet'(別名'Solar Vengeance')。フットワークの軽いメーカー、トランスフォーマーが女アンドロイドが主役のSFモノを見つけてきたゾッ!! と言ってもThe Asylum系の便乗商品ではなくて、「バイオハザード3077」のアンドリュー・ベルウェア監督の新作なのでした。

監獄惑星ネクロシスにウエストという名の囚人が移送される。だが彼を女性型アンドロイドが護送していた事から役人たちはウエストの正体に詮索するが、やはりウエストの目的はこの星にいる自分の家族を殺した仇を探す事にあって…。

というストーリーみたいなんですが、はっきり言って映画を見てるだけでは何がナンなんだかさっぱり判りません! それくらいヒドいサイテー映画!!

映像は全体にヘンなフィルターを掛けた、霞が掛かった様なボヤけた感じ。普通こういうのって回想シーンや夢の中みたいな時に使うモノだと思うんですが、回想だろうがナンだろうが、とにかく全部にこういうエフェクトを掛けてるから今見てるのがいつの時代の話なんだかさっぱり判らない!

一応監督は西部劇風SFを撮ったつもりらしく、星の住民は南軍みたいな帽子やテンガロンハットを被ってたりします。そしてもっともらしいセリフをダベるんだけど、これがもう揃いも揃って大根役者ばかりだから、内容は伝わって来ないわイライラするだけだわと最低にも程がある!

では注目の女アンドロイドはと言えば、「バイオ3077」に続いてまたしても赤毛(監督の趣味か?)。今回はアジア系の女優さんに替わっているんですが、これが非常に残念なルックスで…。頼むからジャケみたいにグラサンをかけて下さいよとお願いしたくなるレベル。しかも頼んでないのにヌードまで披露してくれるんだよなぁ。笑っちゃうのがアンドロイドのクセに股間にモザイクがかかってやんの! そこはCGで処理しろよぉ。一応ビームサーベルで殺人ロボットと対決したりもしますが、このロボットのCGも思いっきりヒドかったなぁ。

お口直しのつもりか、ヌードはブロンドのおネエさんも披露してくれます。冷静に考えれば大したルックスじゃなかった気もしますが、アンドロイドのレベルがレベルだったので何故か得した気分に。おかしいのは彼女のセックスの相手が黒人ってコト。うーん、この監督って色んな意味で相当に歪んでるんじゃないの?

そんな感じで、悪夢を見ている感覚に近い拷問レベルの作品。考えてみれば「バイオ3077」も似た様な雰囲気でした。余程耐性に自信がある方以外はスルーの方向で。