レッド・ダスト

ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト [DVD]
4/3レンタルリリース インターフィルム

※予告編
 原題も'Red Dust'。ヒラリー・スワンクキウェテル・イジョフォーという魅力的な顔合わせで贈る、アパルトヘイト撤廃後の南アを舞台にした社会派ドラマです。
アパルトヘイトが撤廃された2000年の南アフリカ共和国。過去の犯罪を全て明らかにすれば無罪になるという、民族同士の和解を目的に始められた真実和解委員会に、獄中で囚人を殺した白人の元警官が出席。彼が明らかにするのは、今は政治家として活躍するアレックスを逮捕、拷問した事だった。当時の事を避けてきたアレックスだったが、一緒に逮捕されたもののその後消息が途絶えた親友の行方を追う為、地元出身の白人女性弁護士サラと共に出席する事に。そして始まった尋問会。元警官はアレックスが親友を売ったと証言した事で、彼の立場は危うくなって…。
当たり前ですけど、非常に真面目な作りの作品でした。人種間の融和の為の委員会なのに、白人はあくまで自由の身が欲しいだけで反省の色など皆無。当時の様子をヘラヘラと語る姿には怒りを覚えます。だからといって白人だけを悪者として描くんではなく、暴れるだけで前へ進もうとはしてない黒人側のリアルな姿もちゃんと見せていくのには好感。拷問の描写も凄惨極まりなく、当然主演の二人の存在感は抜群です。
でもねぇ。これだけの素材を扱ってるにしては、ちょっと物語の構成が余り上手くないんですよ。真実和解委員会というのは、要するに裁判みたいなものなので、両者の証言の違い、それが交錯する事で浮かび上がる真実、みたいなのを上手く見せられれば「羅生門」的な法廷ミステリーになったんじゃないかなぁ。お陰でクライマックスも、ネタの良さの割りには盛り上がりに欠ける。ホント勿体無いなぁ。
まぁ真実和解委員会という題材は興味深いし、見るべきところの多い作品なのは確かなんですが。
キウェテル・イジョフォーが主演したヘンテコ柔術映画「レッドベルト」の感想はこちら