バレット・ブレイク

バレット・ブレイク [DVD]
3/6レンタルリリース インターフィルム

※予告編
 原題は'Bullets, Blood & a Fistful of Ca$h'。このいかにもなタイトルからも判る通り、徹底的にアクションにこだわって作られた作品です。スタッフ、キャスト共に有名なヒトはゼロ!!
十年前、自分を裏切った男がギャングのボスにまで登りつめている事を知ったキャッシュは、出所後早々復讐を開始する。彼の行く所は全て銃弾の嵐! そして血の海!! 遂には黒社会の微妙なバランスまで壊してしまい…。
そんなあらすじはどうでも良くて、爆薬と血糊だらけの凄ぇドンパチが撮りたいゼ!! というボンクラたちの熱いメッセージだけが詰まった作品。いたる所で銃撃戦! たまに血がブシューッ!! 更にたまにオッパイがドーン!! まぁホントは予算の都合でしょうけど、今時CGを使わずに人力だけにこだわった姿勢は評価してあげたいなぁと、予告編を見た時点では思っていたんですが…。
やってる事はB級映画として間違ってないハズなのに、いかんせん全体のテンポが悪過ぎる。よくこんなシンプルなストーリーで、これだけ無駄なシーンを入れられるなぁと思う事が多々。そのせいでこの手のジャンルにしては珍しく100分を越えちゃってるし。
そして肝心のアクションシーンもそれほど大した事は…。火薬の量はそれなりに使ってると思いますが、要はどこがホントに使うべき所なのかが判ってない感じで、ここが見せ場というシーンを作り出せてないんですよねぇ。
そもそも主役のオッサンが、ガンアクション映画には不似合いな顔も体もごっつくて頭カラッポみたいなマッチョな容姿なのが全てを象徴してるのかも。とにかく全てが大雑把で、防弾チョッキを着てるから何発当たろうが関係無いぜ! というのもヒドいけど、肩にナイフが刺さっても全然平気ってのは…。
そんな主演俳優のルックス、更に無駄に目立つ残酷描写等々、まるで1980年代のビデオブームの頃に作られた、全く面白くない未公開アクション映画みたいな作品でした。そういうのが久々に見たい方はご覧になられても良い…のかな?