ザ・スフィンクス 秘密の扉


3/6レンタルリリース インターフィルム

原題は'Riddles of the Sphinx'。英加合作によるアクションアドベンチャーです。主演はディナ・メイヤーに「チェックメイト」のロックリン・マンロー。更に「エアポート'08」のエミリー・テナントちゃんも出演。監督は「アンダーカバー」のジョージ・メンデルクです。

エジプトの大スフィンクスの内部にある“知恵の部屋”の扉を開ける鍵を発見した老考古学者トーマス。だが扉から出てきたのは生きたスフィンクスだった! 自ら盾になり、同行していた女エージェントのジェシカに鍵を託すトーマス。その鍵は彼の息子で、すでに冒険の日々から引退していたロバートに手渡される。彼は鍵にはまだ足りないパーツがあり、それが“世界の七不思議”に隠されていると気づくが、鍵を追ってスフィンクスも襲来! 一人娘のカレンを伴って、世界を駆け巡る冒険旅行が始まった!!

最近のTVムービーはヘタな映画よりも豪華な作りのモノが多くなってますが、本作の場合、「クリスタル・スカルの王国」に便乗する為に低予算かつ短期間のうちに作られたのがバレバレの内容。

具体的に書くと、まずこんなタイトルなのにエジプトっぽいのはほんのさわりだけ。そこも含めて、一応“世界”ってコトにはなってますが、全てそれっぽい雰囲気のある(もしくは小道具で作った)そこら辺で済ましてます。

またグリフォンみたいな姿の猛獣スフィンクスもCGで見せるのはほんのちょっとだけ。人間を襲う時は何故か都合良く人間態に変身!! 更に襲ってくるのは主人公たちが遺跡の中に入ってる間限定で、そこから出てくるとスフィンクスに襲われた雑魚キャラの死体が…という事の繰り返し。

とまぁ、かなりの安普請ぶりなんですが、メインの三人に、いかにもそれっぽい俳優をキャスティングしているのが幸いして、悪くない雰囲気が最後まで持続してるんですよね。特に“んもう、パパったら私がいなきゃダメなんだからぁ”みたいなオテンバ美少女を演じるエミリー・テナントちゃんはかなり可愛かった。

作品全体で見ると決して褒められたモンじゃないとは思いますが、低予算なら低予算なりに努力をしているのが伝わる分、B級映画好きなら一見の価値はある作品じゃないでしょうか。自信は無いけど。

ザ・スフィンクス 秘密の扉 [DVD]

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