地球が凍りつく日

3/11リリース ネクシード

原題は'The Last Winter'。昨日に引き続き、「地球が静止する日」に便乗した作品を紹介! と言っても本作は日本のメーカーが無理矢理こじつけただけで、中身は北極を舞台にした米・アイスランド合作によるスリラー映画なのです。主演がロン・パールマンで、共演もジェームズ・レグロスにコニー・ブリットンとそこそこ充実。

アラスカの北極圏にある野生生物保護区。1986年に始まったものの頓挫した原油採掘が、他の会社に引き継がれて再開される事に。だが地球温暖化による気温上昇のせいで作業は始まらず、職員たちは雪に閉ざされた前線基地に閉じ込められていた。そんな中、油井に一人で向った作業員が、基地に戻ってからというもの奇怪な行動を取り始め、遂には雪原の中で怪死してしまう。そして彼が死に際まで撮っていたビデオには奇妙な影が映っていて…。

極寒の地に閉じ込められた者たちが次第に狂気に堕ちていく。それは地球温暖化によって永久凍土の中から溶け出したガスのせいなのか、それとも…という、「シャイニング」や「遊星からの物体X」的な作品でした。

役者がそれなりに揃ってるし、映像もしっかりしているので、一応は見られる出来。でも登場人物たちの心理状態の細かな変化を描き出すまでには到ってないし、こんなシチュエーションの作品にありがちですが、全体に淡々とし過ぎていて、正直眠気を催してしまう時も。

そして問題のクライマックスも…。全くもってヒドいってワケでもないんですけどね。まぁ凡作の域は出てないかな。

地球が凍りつく日 [DVD]