モンスターズハンター
- 出版社/メーカー: トランスフォーマー
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: DVD
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Jack Brooks: Monster Slayer trailer
スゴい邦題が来たぁッ!! と思ったら、原題は'Jack Brooks Monster Slayer'。これ、ZOMBIE手帖ブログとかで見て楽しみにしてた配管工とモンスターの戦いを描いたホラーコメディじゃないですか!
ちなみに米盤DVDのジャケはこんな感じ↓
子供の頃、突然現れたモンスターに家族全員を殺され、それがトラウマになってカッとなると抑えが利かなくなってしまった配管工のジャック。ある夜、ジャックが通う夜学の教授宅へ水道管修理に向ったのだが、弾みで地下に封印されていたモンスターを目覚めさせてしまった! 以来、ジワジワと教授の体を乗っ取っていくモンスター。そして遂に夜の学校で暴走を開始して…。
この後は、トラウマを克服する為に主人公がモンスターに戦いを挑む! という展開。
最初に書いた様に基本コメディテイストの強い作品。良く言えばジョー・ダンテの作品に近いノリでしょうか。まぁあそこまでテンポは良くありませんが、単に悪ふざけでガンガン押すタイプじゃなくて、どこか品の良さを感じさせるムードも。そのお陰で、これが監督は長編デビュー作、役者もほとんどが無名という作品にしてはメジャー感があって中々に楽しめる映画に仕上がってます。
おそらくホラー映画マニアであろう監督がツボを心得てるのは、モンスターが吐き出す触手の見せ方ひとつ取ってもすぐに判る。そういう意味では「スリザー」にも似てるかな。「フライトナイト」でトム・ホランドを、「クリッター」でスティーヴン・ヘレクを発見した時の感覚、というと言い過ぎな気もしますが、うーんひょっとしたらコイツ将来出世するヒトかも知れません。
そうそう、無名揃いの役者の中で唯一メジャーなロバート・イングランドの、モンスターに体を乗っ取られてからの怪演も大きな見どころのひとつ。
残念なのは、オタク監督にありがちな人間ドラマ(特に男女関係)の描写の希薄さと、モンスターのデザインがイマイチ魅力が無い事くらい。
とにかく、ホラー映画好きなら気に入って貰える佳作だと思います。